BOLZEN
こだわりを形づくる。
ボルト、ナット、ワッシャといった細かなパーツに対してどこまで“こだわった”設計・加工ができるのか?高度なマシニング加工を得意とするアイエスエーにとって、スプロケットと同じく、持てる技術をフルに投入して造り上げるチャレンジングな製品といえます。そんなアイエスエーの“こだわり”を形にしたのが、モーターサイクル専用ボルト&ナット“BOLZENシリーズ”です。そのクオリティーは複数メーカーのファクトリーチームへの納入実績が証明しています。
ボルトやナットをはじめとする締結用部品は、各種の工業規格に基づいて作られた、いわゆる“規格部品”です。ただし、モーターサイクルに使用されるボルトやナットは、求められる強度や形状(特に頭部やフランジ部分)が特殊なモーターサイクル専用製品が多く使われています。にもかかわらず、例えばホームセンターで一般用ボルトを購入し、六角頭のボルトを六角穴付きに交換したり、メッキボルトをステンレスボルトに交換したりするユーザーが多いのは、見た目の良さ、錆びにくさ、整備のしやすさを求めてのことでしょう。
ここで気をつけていただきたいのは、一般用に売られているボルトやナットなどの強度と精度です。それらはモーターサイクルに使うには精度や強度があまりにも劣る製品が多いのが実状なのです。
そこでアイエスエーは、 デザインにこだわるユーザーはもちろん、レース車両の軽量化を図りたいライダーのために、オートバイ用締結部品として最適の形状を極限の高精度で加工した“BOLZEN”シリーズを開発しました。
超高精度で適材を削り出す
材質は、チタン・ステンレス・アルミの3種類。それぞれ、締結用部品に最適の特性を持った材料を用い、一般的なボルト&ナットよりもはるかに厳格な公差基準を設け超精密な機械加工と表面処理を施しています。
吟味された材料
どんなに美しいデザイン、高精度な加工を施しても、材料が良くなければ締結用部品としての性能を満たすことはできません。 そこでまずボルト、ナット、ワッシャなどをすべて機械加工(削り出し)で造るのにふさわしい材料を吟味。その結果、チタンは64チタンと呼ばれる“TI6AL4V”、アルミは“A7075-T651材”を使うことに決定しました。
超高精度加工
これらの材料を元に、正確な寸法管理が可能な総削り出しならではの公差を設定。相手方の部品や脱着用の工具に対する“はめあい”をより確実なものにしています。ボルトを指で回しながらメネジにねじ込んでいくときのスムーズな動きにも、ヘッドにレンチをかけたときのガタの少なさにも、座面が密着してからの軸力の高まり具合にも、BOLZENシリーズの精度の高さを感じ取ってもらえるはずです。
表面処理
耐腐食性の高いチタンとステンレスは削り出し肌(一般的な磨きレベルの表面の粗さ)のままとし、アルミには耐腐食性と表面硬度の向上を狙ったアルマイト処理を施しています。
デザイン
BOLZENシリーズの特徴は材質や加工精度だけではありません。デザインもまた、他にはないユニークなもの。フランジ六角ボルトやバンジョーボルトの頭部にはワイアリング用の穴と溝の加工を施しレース仕様に対応。チタンのフランジ六角ボルトには大径フランジと小径フランジの二種類を用意するなど、機能と使い勝手を考え、贅を尽くした精緻な造り込みを行っています。
複数メーカーのファクトリーマシン(MotoGP, SBK, AMA SX/MX, WMX etc.)用パーツとしての納入実績や、ロードレース、モトクロス、トライアルなどの競技用車両へ多く採用されているのも、単に軽くて強いだけでなく、加工技術に裏づけられた製品への信頼性の表れです。
マシン本体と同じくらい、ボルト1本、ナット1個、ワッシャ1枚にもこだわるライダーの方々にも、ぜひお使いいただきたいパーツです。